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小林よしのり
2014.9.28 13:39

民主党大学にゲストで出てみて


民主党大学というものに、ゲストで出た。

自民党に対抗し得る野党を育てたいと思うからだ。

それが「公」のためだと思っている。

 

自民党の補完勢力としての政党ばかりできている。

維新の党、太陽の党、次世代の党、みんなの党、

本当は自民党に入りたいのだろうというような政党ばかりだ。

みんなまとめて「自民補完党」という名前にしちゃえば

いいじゃないか!

 

自民党は公明党との連立が難しくなったら、「補完党」と

組む手もあるんだぞと脅せるから、公明党を形骸化させる

のに役に立つ。

権力に「執着」する公明党ゆえに、日本に「中道」の政党が

育たない。

 

一党独裁体制が好きなら、北朝鮮や中国に行くがいい!

日本の「公」のためには、政権交代可能な野党を育て

なければならない。

国民は権力の奴隷になってはいけない。

 

国民が「勝ち馬に乗る」、「権力に擦り寄る」へタレばっかり
なってしまったから、安倍政権の支持率がなかなか落ちない。

自民党の中で政権交代を起こす選択だってあるのに、

国民がニヒリズムで安倍政権に任しときゃいいかとなっている。

 

景気回復を80%が実感できないのに、脱原発を圧倒的多数が

希望してるのに、まだ国民は「それでも民主党よりはいいか」

となっている。

どうしようもない無気力だ。

国民が政党を操るくらいの気概がないのだろうか?

 

今日、海江田代表と話してみて、発見したことが二つ。

さすがに大人で、ゲストを呼んだ場で、党首の自己主張は

控えよう、せっかくのゲストの意見をよく聞こうという「耳従う」の

精神があること。

消費税は、国の借金を増やして若い人たちに負担を背負わせ

ないためには、上げなければ仕方がないのだと、

ちゃんと説明したこと。

 

民主党の再生には力を貸さなければならない。

そして民主党が政権を取ったら、またわしは「反権力」に

なるだろう。

権力は「公」からどうしてもズレる。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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